インド初!日本人外来オープン☆

2012年8月1日より念願のインド初、日本人クリニックがオープン致しました!!
ボランティア医師としての外来ではありますが、患者さんを診られる喜びに、毎回満ち溢れています☆ 
日本では、長らく電子カルテを使用していましたが、こちらでは昔ながらの手書きカルテ。
診察所見を自由に絵で記載したり、患者さんと向き合う時間もしっかりとれるので、気に入っています。

患者さんの幅は広く、お子さんから妊婦さんまで、家庭医的な診療内容がメインです。
しかし、印度という特殊な環境下のため、単に熱といっても、熱帯特有の感染症など鑑別疾患が日本とは異なり、また犬に噛まれた場合なども狂犬病のリスクが高いため、対応方法も異なります。
最近は、私の専門分野の膠原病の患者さんも、国籍を問わずいらっしゃるようになりました。

そして外来の予約電話が全て、直接私にかかってくることも、インドならでは!!
クリニックの予約窓口に電話が入ると、私の携帯番号が伝えられ、かけ直すよう指示されているようです。
いったい、予約窓口の仕事って、何??と疑問に思いますが、それでもオープン当初は、
「Dr. Junkoならいるけど、Dr. Maruyamaはいないよ!」
と言って電話を切ったりと、混乱を極めていたため、これでもかなり改善されました。
そういえば、印度人のアーユルベーダ医も、予約リストのノートを持ち歩いていらっしゃいました。
そして、外来中でも、予約電話がかかると、そのノートを開いて対応されていたのを記憶しています。

IT大国印度における、なんともアナログな印度の医療現場。
高度に発達した技術と、ミスマッチなカオスが、この国の底知れぬパワーを生み出しているのかもしれません。
もっぱら現在の医療行政の主眼は、「Universal Healthcare(国民皆保険)」!
これからどう発展していくのか、注目です。
さぁ、今週も張り切って、カオスの中に飛び込んで参りま〜す!!